セ界大戦記
西暦2021年5月8日
遠すぎた星
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全面降伏であった。我々は負けたのだ。
数多の屍を積み重ね、黄金戦線において赤軍はついに勝利を得るに至らなかった。
各地で部隊が四散し、攻撃の調子も上がらない。大讀賣帝國軍により森下中将は斃れ、こや丸は損害を受け後方へと退く。支柱を失った赤軍は動揺を隠せずにいた。
立ちはだかるは鉄壁の防御力を誇る番手林共和国。
俺が行く。悪夢を終わらせるべく、愚連隊を率いるクリア・レン軍曹が先陣を切った。
両軍が入り乱れる戦場を見据え、栗林中将は静かに闘志を燃やす。
攻め入った赤軍に襲い掛かったのは、敵の爆撃機F24ラボであった。
制空権を確保した敵の攻撃により、赤軍はまたしても進撃を阻まれてしまう。
すると敵軍が反撃に移った。
狙撃手NEOにクリア・レン軍曹が狙撃され、陣形を変更した瞬間突撃兵大島に殴りかかられてしまう。
攻めろ、攻めねばならぬ。守ってばかりでは勝てない。
航空隊が襲い掛かってくるならば、それを打ち落とし活路を開くまで。
友軍の優勢に乗じて爆撃を敢行するF24を防空駆逐艦羽月が迎撃!さらに敵陣地に接近し直接砲撃!砲弾は敵陣地右翼に着弾、想定外の襲撃に番手林共和国軍は混乱を露にする。
ならば衝け、好機を逃すな。勝機を溢すな。
国民の願いは届く。奮起した遊撃兵小園が快足を生かして敵陣に突入!さらにこれを防空駆逐艦羽月が援護!赤軍は要衝を確保することに成功した!
だが未だ上空にはF24が君臨している。
接敵より5時間後、なんと敵の民兵であるバーのマスターに痛烈な一撃を食らってしまう!すると対空砲火など目に入らぬかの如く、爆撃機F24が赤軍部隊に体当たりを敢行!要衝を奪われてしまった!