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2097年11月4日


セ界大戦終結から80年の歳月が流れたその日、歴史研究者の一団が、古びた民家の一室に集まっていた。

彼らはみな、かの【セ界大戦】の研究に携わる一流の研究者たちだ。



「セ界大戦史」の一級史料としては【ベイキュレーションサイト】に残る記録が有名である。

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※史料画像1


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史料画像2






無敵の「ベイ軍」を率いる伝説の名将「ラミレス元帥」と、最強の実働部隊「パットン戦車団」が次々とセ界各国を征服していくという内容は、多くの研究者たちによって史実として評価されてきた。

冒頭-1






しかし近年、「ベイキュレーションサイト」の記述はプロパガンダに過ぎず、

「実際のベイ軍は壮絶な損害の中で戦っていたのだ」

と唱える「修正主義者」たちが現れ、論争を巻き起こしていた。






そんな中、「セ界大戦」をゲリラ兵として生き抜いたある一人の女性が、なおも存命であることが明らかになる。
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研究者たちは、既に106歳となっている彼女のもとを訪れ、どうか真実を語ってほしいと懇願した。



彼女は、まるでこの日が来るのを待ちわびていたかのように彼らを招き入れた。



その目つきはやわらかいが、しかし顔には幾重にも深いしわが刻まれている。



彼女は居並ぶ研究者たちをぐるりと見渡したあと、戸棚から半ば朽ちたありあけハーバーの箱を取り出し、その蓋をそっと開く。

冒頭-2



箱の中からは、古びた紙の束が姿を現した。


その表題を目の当たりにして、研究者たちは思わず息をのんだ。






冒頭-3



そこにあったのは【セ界大戦日誌】と書かれた記録でありその内容は研究者たちを驚愕させるものであった。






セ界大戦の真実の一端が今明かされる・・・




【次回】
―――第一章―――「パットン戦車団あらわる」




パットン戦車団セ界大戦日誌まとめ
ナレーション:文豪ニキ書下ろし
絵:柴犬ニキ

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